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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

木の子供【植物】

2009年11月13日
吉野
 11月3日、大台ヶ原でとうとう雪が積もりました。「積雪は10センチほどで見渡す限りの雪化粧となり、すばらしい景色であった!」と西大台利用調整地区(※)の巡視員さんからの一報。翌日の3日は大台ヶ原の山頂近くで富士山が見えたとのこと!大台ヶ原では、台風の後や空気のとても澄んだ日などに富士山を見ることができるのです。

 うわ~いいな~!はやく山に行きたいな~、と思ったその数日後の6日に大台ヶ原の植物調査のため、パークボランティアさんと大台ヶ原でお仕事でした。幸か不幸か、この日は汗ばむくらいの晴天で、雪もほとんど溶けてしまっていました・・・。

 毎年行われているこの植物調査は、主にトウヒやウラジロモミといった針葉樹の子供(実生=「みしょう」と呼ばれています)の成長を記録するもので、平成16年から始まり、今年で5年目となりました。長い月日が経つと、成長の勢いがぐんと増した子供達も現れだして、ボランティアさん達もまるで我が子の成長を見るかのように嬉しそうです。


 このトウヒの子↑は平成17年生まれ。身長は3.5センチだったのが今年で5センチまで伸びました。4年でたった1.5センチしか伸びていませんが、針葉樹は子供の間はこんなふうに成長が遅いのだそうです。


 子供達の周りにはまだ雪が残っていました。


 新しく子供が生まれているのを発見しては喜びの声をあげ、また来年への成長を願って大台ヶ原を下りました。
参加していただいたボランティアの皆様、どうもありがとうございました。


※「利用調整地区」とは、将来にわたり良好な自然環境を保持し、より質の高い自然体験の場を提供するため、自然公園法に基づいて立入り人数等を調整する区域のことです。現在、吉野熊野国立公園大台ヶ原の一部地域(西大台)がこの利用調整地区に指定されています。