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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

大台ヶ原の紅葉【植物】

2009年10月29日
吉野
 もうすぐ10月も終わりのこの時期、吉野自然保護官事務所のある奈良県の吉野では、柿が実り葉が紅葉を始め、ますます秋も深まってきています。
 ところが私の担当地区である大台ヶ原では、標高1600メートルを超える山頂付近ではもう紅葉のシーズンは終わりに近づき、冬の足音が聞こえてきています。この季節になると私はいつも、山の下と上での季節の「ずれ」に面白さを感じます。

 大台ヶ原へと登る「大台ヶ原ドライブウェイ」は約20キロメートルほどの距離があり、その始まり(山のふもと)から終わり(山の上付近)まで標高差が約800メートルほどあります。その標高差から気温差が生まれることで、この時期はちょうど道中で紅葉の始まりから終わりまで、「秋から冬」の季節を楽しむことができます。



10月29日:ドライブウェイ途中から見える紅葉。秋真っ盛りです。



10月29日:ドライブウェイ終盤から見える寒々とした冬景色。11月に入れば、大台ヶ原山上付近では初雪や樹氷・霧氷などが見られることもあります(参考写真↓)。



参考写真:去年の11月22日の樹氷

 この時期、大台ヶ原ドライブウェイからの紅葉の景色がすばらしいため、休日などは特に道が混雑している場合があります。対向車が景色に気を取られていたり、急に人が道を横切ったりすることも充分に考えられます。お車で大台ヶ原ドライブウェイをご利用の方は、十分な注意を払いながらの運転をよろしくお願いいたします。