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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

毒きのこ? 【その他】

2009年08月18日
熊野
 先日、遊歩道の巡視中に毒きのこと思わせるような、目を引く派手なきのこに出会いました。


タマゴタケ(テングタケ科)
左:タマゴタケの幼い頃(幼菌)、右:成長後(成菌)

 茶色い地面に赤い色をしたこのきのこはよく目立ち、4~5本地面から顔を覗かせていました。
 このきのこは、最初は白い膜に覆われていて、その後白い膜の中から赤い傘が現れます。白い膜に覆われている頃はタマゴの様な形状をしていることから、名前がついたようです。

 図鑑によると、白いつばと柄を除けば非常に舌触りが良く、美味しい味だそうです。当種が属しているテングタケ科は毒きのこが多く、色味においてもいかにも毒きのこを彷彿とさせるものがみられます。
(きのこは種類の判別が難しく、毒きのこと見分けが難しい種類もありますので、安易に食べるのはお控え下さい。)

 この日の巡視中には他にも素麺のような細く白い形状をしたシロソウメンタケやイグチの仲間など、多くのきのこに巡り会うことができました。

シロソウメンタケ(シロソウメンタケ科)
この様に傘をもたないきのこもあります。

 日本産のきのこは推定4000種とも5000種ともいわれていますが、
はっきりと名前がついていない種類もあり、正確な数はわかりません。
未知なる事が多いきのこの世界に興味をもって調べてみるのも面白いかも知れません。