近畿地方のアイコン

近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

職場体験 【その他】

2009年08月04日
熊野
 昨日梅雨明けを迎えた近畿地方ですが、熊野では昨日まではっきりとしない天気が続いていました。降水量も平年の倍近くに上ったようで、本邦最大落差を誇る那智の滝は、普段ならば3筋に分かれて流れる滝が水量の増加によって、1筋の太い滝になり、大きな音をたてながら流下しているようです。
 
 先月末、地元の中学生が宇久井ビジターセンターへ職場体験に来てくれました。当センターでは、毎年地元中学生の職場体験を受け入れているのですが、今年は4名の生徒が体験に訪れました。

 雑草やメダケが繁茂し、鬱蒼とした状態にあった園地内にある「自然観察の森」の草刈りをお願いしました。ここは今回参加してくれた中学生が、1年生の時に調査区を設置して樹木の計測をしてくれた思い出のある場所です。


園地内管理の様子。
 ちなみに蚊取り線香を持ったり、長袖を着用したりとできる限りの万全な蚊の対策を講じ、少しは悩まされずに済んだようです。しかし敵はそれだけではなかったようで、トゲのある植物のアザミや見慣れない虫たちに格闘していました。
 さすがは中学生で、真夏の作業にも関わらず、「部活よりは楽」と言ったり、昼休みでも外へ散策したりするなど、体力には驚かされました。

 この他、園地内の清掃やイベントで使う材料の準備などもお手伝いしてもらいました。


最後に今回の体験についてまとめてもらい、成果物は屋外掲示板に展示しました。
 この度の体験活動を「仕事の大変さや達成感を学べてとても良かった。」、「働くや大変さや仕事の楽しさを学べ、これからに生きてくると思います。」などと振り返ってくれました。

 ビジターセンター周辺の園地は広い敷地なので、管理していくのが大変ですが、地元のボランティアの方々のご協力があって維持管理ができています。中学生達にはそうした状況を感じてもらえればと思います。