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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

外来生物 【その他】

2009年07月14日
吉野
 皆さん、こんにちは。
7月12日に九州の南部で梅雨明けが発表されましたね。最近の吉野は、梅雨らしからぬ青空が広がり、汗ばむ気温です。もうすぐ吉野も梅雨明けかな?と思うほどです。

 吉野自然保護官事務所では、吉野町から許可を受け、7月13日から事務所の裏の茂みにワナを設置させていただいています。設置させていただいた理由は、特定外来生物(とくていがいらいせいぶつ)(※)に指定されているアライグマを捕獲するためです。

(※)特定外来生物:もともと生息していなかった国や地域に、人間によって持ち込まれた生き物(外来生物)のうち、性質が在来の生物と異なり、生態系、人の命・身体、農林水産業に被害を及ぼすもの、または及ぼす可能性があるもののこと。


写真:事務所裏の茂みに設置した罠(まだエサを置いていないので、かかるはずもないですが…)

 特定外来生物には様々な動植物が指定されています。有名なものでは、一時話題になったセアカゴケグモ、オオクチバス、ブルーギル、ウシガエル、アライグマ、オオキンケイギクなどです。特定外来生物は、飼育、栽培、運搬、保管、輸入、販売、野外に放つことなどを法律で禁止しています。詳しくは環境省ホームページを御覧下さい。

【外来生物法】 http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html

 
 外来生物の中には、外国からペットとして輸入された生き物を飼いきれなくなり、野外に放したために各地に広がったものもいます(ペット由来の外来生物の例:アライグマ、カメツキガメ、外国産カブトムシ、外国産クワガタムシなど)。このようなことにならないよう、ペットを飼う前にきちんとした情報に目を向け、最後まで面倒を見られるかを考えなくてはなりません。私たちは日本の生態系、日本に棲む動植物「在来種」を守る責任があると思います。