近畿地方のアイコン

近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

峯中一の秀峰 【利用・施設】【植物】【動物】

2009年07月08日
吉野
皆さん、こんにちは。
最近吉野では、雨がしとしと降る湿度の高い梅雨らしい天候が続いています。

7月2日に大峯山系(釈迦ヶ岳)の巡視に行ってきました。
この日は天候に恵まれず、小雨がパラパラと降っては止み、また降っては止み…と繰り返しており、霧も発生…。

釈迦ヶ岳は「峯中、第一の秀峰」と謳われるほど景色が素晴らしい所と言われており、釈迦ヶ岳の素晴らしさを皆さんにお伝えできる!と思っていたのですが、あいにくの天候となってしまいました。しかし、悪天候ならではの霧に包まれる幻想的な大峯山脈を皆さんにお伝えしようと思います。

(行き方の一例:吉野から国道168号を南下→十津川村に入り、旭口(近くに旭口キャンプ場などがある)から左折→すぐ二股になるので右側に入る→道なりに1時間ほど走る→太尾登山口に到着)

霧に包まれた大峯山脈は、晴れの日に感じる清々しさから一変して、妖しさがあり、その中にどこか神秘的な美しさを感じます。

写真:深仙宿(じんせんのしゅく)から孔雀岳方面を望む

 釈迦ヶ岳の山頂には、約2mもある釈迦如来立像があります。これは、大峯一の強力(※)と言われていた岡田雅行(通称「オニ雅」)が大正13年に一人で担ぎ上げたものとされています。
(※)「強力(ごうりき)」とは、山伏や登山者の荷物の運搬や山の案内をする人のことです。「剛力」とも書きます。

写真:山頂にある釈迦如来立像
 霧の幻想的な風景の中、バイケイソウが花を咲かせていました。ルリセンチコガネ、ナガレヒキガエルやニホンジカなど、悪天候にもめげずに活動する数多くの生き物たちに出会いました。

写真:(左)バイケイソウの花(右)霧に包まれるバイケイソウ