アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
天女花 【利用・施設】【植物】
2009年06月30日
吉野
皆さん、こんにちは。
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの朝倉 和紀です。
先日、弥山の山頂(大黒岩付近)に防鹿柵(ぼうろくさく)が完成したので、弥山の巡視を兼ねて完成検査に行ってきました。
弥山の尾根には、オオヤマレンゲの自生地があります。この場所は、昭和3年に国指定の天然記念物に指定されました。しかし、オオヤマレンゲは平成3年頃から衰退をし始めました。この主要因として、ニホンジカによる採食が指摘されています。
環境省では、防鹿柵を設置し、オオヤマレンゲが弥山から姿を消さないように保護を行っています。「防鹿柵」とは、ニホンジカが入れないように保護する場所を囲う大きな柵のことで、読んで字のごとく、「シカを防ぐ柵」です。
写真:完成した防鹿柵
写真:オオヤマレンゲ(モクレン科)(6月24日撮影)
オオヤマレンゲの名前に由来は、花が蓮の形を連想させることと、大峯山の自生地が有名なことによるそうです。近畿地方では、弥山とその周辺にしか分布していません。「天女花」とも呼ばれる幻想的で美しいオオヤマレンゲの花を末永く守っていきたいと思います。
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの朝倉 和紀です。
先日、弥山の山頂(大黒岩付近)に防鹿柵(ぼうろくさく)が完成したので、弥山の巡視を兼ねて完成検査に行ってきました。
弥山の尾根には、オオヤマレンゲの自生地があります。この場所は、昭和3年に国指定の天然記念物に指定されました。しかし、オオヤマレンゲは平成3年頃から衰退をし始めました。この主要因として、ニホンジカによる採食が指摘されています。
環境省では、防鹿柵を設置し、オオヤマレンゲが弥山から姿を消さないように保護を行っています。「防鹿柵」とは、ニホンジカが入れないように保護する場所を囲う大きな柵のことで、読んで字のごとく、「シカを防ぐ柵」です。
写真:完成した防鹿柵
写真:オオヤマレンゲ(モクレン科)(6月24日撮影)
オオヤマレンゲの名前に由来は、花が蓮の形を連想させることと、大峯山の自生地が有名なことによるそうです。近畿地方では、弥山とその周辺にしか分布していません。「天女花」とも呼ばれる幻想的で美しいオオヤマレンゲの花を末永く守っていきたいと思います。