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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

山上ヶ岳巡視 【利用・施設】

2009年06月18日
吉野
 皆さん、こんにちは。
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの朝倉 和紀です。

 6月8日に、吉野熊野国立公園の特別保護地区(※)であり、古くから修験道の歴史が残る山上ヶ岳の巡視に行ってきました。今回は、山上ヶ岳へのアクセスルートの1つである、清浄大橋の登山口から出発しました。

(行き方の一例:吉野から国道309号線を南下 → 天川村の川合を左折 → 左折後すぐのY字路を左 → 虻トンネルを抜け、国道21号線を走る → 洞川エコミュージアムセンターを通り過ぎる → 清浄大橋)

(※)特別保護地区とは、環境省が設置した国立公園の中でも特に規制が厳しく、また特に優れた自然が残されている場所です。


 山上ヶ岳の登山口には「女人結界」の門があります。古くから「女人禁制」とされている山です。「女人禁制」の由来はさまざまな説があるようで、決定的な理由を求めることは難しいようです。
山上ヶ岳の見所として、「西ノ覗(にしののぞき)」があります。ここは、「行場(ぎょうば)」といい、行者さんが断崖絶壁から体を半分ほど乗り出し、「行(ぎょう)」を行う場所です。この他にも、「行場」があり、修験道の厳しさがうかがえます。

写真:山上ヶ岳 西ノ覗

 山上ヶ岳の頂上付近には、大峯山寺護持院の宿坊があります。山中にある宿坊は、何とも趣のある風景となっています。山上ヶ岳を訪れた際には、大峯山寺護持院でお参りをさせていただくと、より一層修験道を感じることができると思います。

写真:山頂付近 大峯山寺護持院の宿坊(左:竹林院、右:東南院)