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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

お山紹介(大日岳)【その他】

2009年01月14日
吉野
今日は、大峯の名峰の一つである大日岳のご紹介をします。
大峯山脈の真ん中辺りに位置し、標高は1521mほど。ちょうど釈迦ヶ岳の隣に並んで立っています。修験道との関わりの深さを象徴するかのように山頂には大日如来像が鎮座しています。



大台ヶ原ドライブウェイから見た大日岳


山頂に鎮座する大日如来坐像
(1926年:仏立会寄進)

頂上からは釈迦ヶ岳や四天石(巨岩郡)を一望することが出来ます。
体力・登攀技術に自信のある方は目指してみてはいかがでしょうか?

※その景色を望むのは大変困難で、急峻な一枚岩を登るためかなりの危険を伴います。


大日岳の一枚岩


大日岳からの眺め、釈迦ヶ岳と手前に四天石が見えます。


【大日岳こぼれ話】
大日岳の山頂には雨(あま)蓋(ぶた)、風(かぜ)蓋(ぶた)石、宝剣石があり、触れると雨風が起こるとされ山麓の十津川村小川では雨乞いのために登ることもあった。山頂からは奉献品とみられる宋代の銅鏡、湖州鏡が発見されているとのこと(参照:奈良県教育委員会 大峯奥駈道調査報告書)

宋代はなんと今から約1000年前にも遡ります。出土品一つ一つにも歴史があり、それらの年代を知るたびに大峯奥駈道が「世界文化遺産」に指定されている凄みを感じます。