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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

猫崎半島の地質【その他】

2008年11月10日
竹野
みなさまこんにちは。
前回のAR日記では、地質に詳しいパークボランティアさんに教えていただいた、竹野の猫崎半島近くにある様々な化石をご紹介しました。
今回もその続きで、教えて頂いた地質や、岩石についてご紹介します。




写真を見ると、円形に穴が空いているのが分かります。
こちらは、甌穴(おうけつ)と呼ばれるもので、少しの岩石の凹みに、石が入り、波の作用により、石が回転し、長い年月をかけて周りの岩石が円形に削れていったものです。


事務所付近の弁天浜では、時々、海況が悪く、ゴウゴウと音を立てながら波が立っている時がありますが、波の力は、思っていたよりも強力で、岩石も長い年月をかけて削っていくようです。



こちらの写真はとても特殊な形をした岩石に見えますが、実はこの岩石も、波に、削られてこの形になったそうです。




また、こちらの写真では、丁度木のあるところから、2つに割れたような割れ目があります。
よくみると、同じ縞模様の断層が縦に1メートルほどずれている事が確認できました。
これは、地下にある断層がずれた事でこうなったのではないかと言われています。


岩石や地層は、何億年、何万年とかけて少しずつ変化していくので、なかなか実感できませんが、今の瞬間も、変化を続けているのでしょうね。