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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

樹木等の化石【その他】

2008年11月04日
竹野
先日、地質に詳しいパークボランティアさんに案内して頂き、竹野の猫崎半島にある、地質や化石を見てきました。

山陰海岸国立公園は、海岸線も美しいですが、岩石の種類も豊富で、貴重なものがたくさん存在しています。
パークボランティアさんの話を聞きながら、何千万年、何億年前の地質に、スケールの大きさを感じました。

今日は、その中で、身近なものの化石についてご紹介します。



こちらは、珪化木(けいかぼく)と言って、樹木の化石です。触ってみると、元は樹木だったはずですが、とても堅く、石になっていました。
どんなに年月がかかったとしても、樹木が石になる事が不思議だったのですが、調べてみると、様々な物質を含んだ地下水が樹木に入り込む事で、樹木が石のような物質に変化し、このように化石化するためのようです。




また、黒い縞模様の筋が入った石を二つに割ってみると、葉の化石がでてきました。
葉脈もはっきりと見られました。




こちらは見過ごしてしまいそうですが、これも化石です。
実はこれは、ゾウの足跡の化石だそうです。周りを見ると、確かにゾウが歩いたような足跡を想像させる、同じものがいくつかありました。元々粘土質だった地面が長い年月をかけて固まり、この化石になったようです。現在では海水が流れ込んでいますが、遠い昔には、この場所にゾウが立っていたのですね。

まだまだ、お見せしたい地質がありますので、次回のAR日記でも、ご紹介しようと思います。