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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

くっつき虫 【植物】

2008年10月06日
熊野
昨日の強雨とは打って変わり、今日は雨上がりの晴れ間が広がっています。ここ熊野では10月に入って、生き物達も次第に秋の様相が濃くなりつつあり、赤とんぼの乱舞、クモの活躍が目に付きます。ただ、まだ蚊の活動は収まりそうになく、森の中に入ると本当に秋なのかという位、蚊の大群に襲われます。
本日はこの様な季節の移ろいの中にある、種がひっつく植物をご紹介します。


ヌスビトハギ(盗人萩)
名前は盗人の忍び足の足跡からきているそうです。

イノコズチ
小さな実を大量につけます。

チヂミグサ
粘り気のある実でくっつきます。

皆さんも野山等で衣服にこの様な種を知らず知らずのうちにくっ付けていた経験があるかと思います。毛や衣服にくっ付いて、種子を運んでもらい、生息場所を広げる手法に若干の嫌気を覚えつつも、自然の巧みさに感心させられます。