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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

トイレの汲み取り作業【その他】

2008年09月05日
吉野
今回は、山にある公衆トイレの汲み取り作業を紹介します。
舞台は弥山(奈良県天川村)。標高1895mに設置された近畿地方で最も高いところにある公衆トイレなので汲み取り方法も特殊です。
最も特徴的なのは山頂のトイレから道路のある山麓までモノレールを使って運び出すことです。山麓には地下に汚水タンクが併設されていて運びだした屎尿は一旦地下に流し込まれます。その後、バキュームカーによって汲み取られます。今日ご紹介のトイレは今年の4月にOPENし、トイレが完成してから初めての搬出になりました。
ちなみに、この弥山で全国の国立公園で初めて屎尿の運搬にモノレールが使われたそうです。
だから今回は、初めての初めてですね。(笑)


屎尿をトイレの汚水タンクからモノレールのタンクに汲み取る様子。
汲み取りや日常のメンテナンスは地元の天川村によって行われている。
撮影日時:平成20年8月20日


モノレールのタンクから屎尿を山麓の地下タンクに流し込む様子。

利用者として山に登っていた時、トイレがどのように管理されているか意識したことがありませんでしたが、舞台裏では地元の方のこのような手入れをしてくれているおかげで気持ち良く山を楽しむことができるのですね。
(木谷も作業を手伝ってみたものの、たいへんだし臭うしでヘトヘトになってしまいました。)
このように山のトイレはの尿の汲み取り作業には多くの労力・経費がかかってしまいます。
弥山公衆トイレをご利用の際はチップのご協力宜しくお願いします。


弥山公衆トイレの外観。まるで山小屋。
周囲の景観に配慮したデザインになっています。
撮影日時:平成20年9月3日