アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
妖怪 一本たたら
2008年08月01日
吉野
大台ヶ原はその昔、神秘の森として人々から恐れられていました。大台ヶ原に妖怪伝説があるのも、その現れではないでしょうか。
「果ての日(12月20日)に伯母峰(おばみね)※1.を越すな、越せば一本たたらに生き血を吸われる・・・。」
日も暮れてすっかり暗くなった山上、大台ヶ原ビジターセンターで、ろうそく一本の明かりのなか、ARの木谷さんが「一本たたら」と呼ばれる恐ろしい大台の妖怪のお話をしました。それをおそるおそる聞いているのは、白浜町立児童館の子供達です。和歌山からはるばる7時間もかけて大台へ来て下さいました。
AR木谷さんが、人間が一本たたらに襲われた恐怖の瞬間を演じると、
「うわ、ビクった~!」「なんや、全然こわないで!」と子供達。
翌日は東大台をまわりながら「いっぽんたたらぁ~、一本だったらぁ~♪」とすっかり覚えてくれたご様子。妖怪変化を封じ込めたと言われる牛石※2.も見学しました。
大台ヶ原の魅力は、その自然の美しさだけでなく、神秘的な部分にもあるのではないでしょうか。皆さんも、いつもとは違った視点で大台ヶ原を歩いてみてはいかがでしょうか。
※1.伯母峰=大台ヶ原ドライブウェイを入って車で10分ほどの場所。
※2.牛石=東大台の牛石ヶ原に寝そべっている牛のような形をした石。一本たたらもこの石に封じ込められたが、1年に一度の果ての日に自由に出てくることを許されたという言い伝えがある。
絵:AR青谷による一本たたらの想像絵。身の丈は3m近く、目がひとつだそう。
「果ての日(12月20日)に伯母峰(おばみね)※1.を越すな、越せば一本たたらに生き血を吸われる・・・。」
日も暮れてすっかり暗くなった山上、大台ヶ原ビジターセンターで、ろうそく一本の明かりのなか、ARの木谷さんが「一本たたら」と呼ばれる恐ろしい大台の妖怪のお話をしました。それをおそるおそる聞いているのは、白浜町立児童館の子供達です。和歌山からはるばる7時間もかけて大台へ来て下さいました。
AR木谷さんが、人間が一本たたらに襲われた恐怖の瞬間を演じると、
「うわ、ビクった~!」「なんや、全然こわないで!」と子供達。
翌日は東大台をまわりながら「いっぽんたたらぁ~、一本だったらぁ~♪」とすっかり覚えてくれたご様子。妖怪変化を封じ込めたと言われる牛石※2.も見学しました。
大台ヶ原の魅力は、その自然の美しさだけでなく、神秘的な部分にもあるのではないでしょうか。皆さんも、いつもとは違った視点で大台ヶ原を歩いてみてはいかがでしょうか。
※1.伯母峰=大台ヶ原ドライブウェイを入って車で10分ほどの場所。
※2.牛石=東大台の牛石ヶ原に寝そべっている牛のような形をした石。一本たたらもこの石に封じ込められたが、1年に一度の果ての日に自由に出てくることを許されたという言い伝えがある。
絵:AR青谷による一本たたらの想像絵。身の丈は3m近く、目がひとつだそう。