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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

熊野の岩 【その他】

2008年01月29日
熊野
みなさん、こんにちは!
今日は、熊野市の七里御浜沿いで見られる「おもしろい岩」についてご紹介します。


写真:鬼ヶ城の奇岩(2007.7.18)
鬼ヶ城は凝灰岩の大岩壁です。海の目の前にあり、海蝕や風蝕によってこのような形になったそうです。手で触るとさらさらとこぼれ落ちる部分があり、無数の穴は長い年月をかけて出来上がったのだなあと実感します。まさに、自然の芸術作品です。

では、この写真はどんな風に見えますか?

写真:おもしろいっ!と思いませんか??(2008.1.25撮影)
この岩は、まるで海に吠えている獅子のよう…ということで、「獅子岩」という名前が付けられています。頭らしきところにマツが生えていて、それが立派なたてがみのようにも見えてしまいます。面白いです。地盤の隆起と海食の現象により、このような姿になったと言われています。

それから、次の写真は、日本書紀にも出てきている有名な岩です。

写真:花の窟(いわや) (2008.1.25撮影)
火の神であるカグツチノカミを生むときにやけどして死んでしまったイザナミノミコトのお墓と言われています。写真でもわかるように、岩に縄(お網)がかかっていますが、これはイザナミノミコトと現世の人を結び、神の恩恵を頂くという意味があるそうです。10月と2月には、お網掛け神事が行われ、七里御浜まで綱が渡ります。

これらの豪壮な岩に、なんとも言えない魅力が詰まっているように感じてしまう、熊野アクティブ・レンジャー鈴木なのでした。

※今回紹介した「岩」は、世界遺産にも登録されています。