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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

いろとりどり 【動物】

2008年01月21日
熊野
今日は大寒。その名の通り1年で最も寒くなる時期で、今日は全国的に寒気の影響により太平洋側でも雪の降るところが多く見られる予報でした。もしや熊野もと思っていましたが、雨模様の中書いています。

さて先日も非常に寒い中ではありましたが、宇久井半島で野鳥の調査を行いました。毎月1回、日本野鳥の会の方々にご協力を頂きながら実施しています。

12月初めの日記にも取り上げたのですが、11月末からコクガンという普段見かけない鳥が迷い込んでいて、先日の調査でも確認できました。
野鳥の会の方の話ではここで越冬しそうとおっしゃっていました。無事に過ごしてほしいと思います。


このコクガンのほか、海岸には色とりどりの野鳥が観察できました。

右上:カモメ科 セグロカモメ 
右下5羽:カモ科 ヒドリガモ
左上:ガン科 コクガン

大空にも。


ハヤブサ科 ハヤブサ

タカ科 ノスリ
かなり上空でしたが数回姿を現してくれました。

この他、マガモ、カルガモ、ジョウビタキ等の冬鳥に加えて留鳥であるトビ、ヒヨドリ、メジロ、カラス等合わせて28種が確認できました。今回は結構珍しい鳥も観察することができ、寒い中調査をした甲斐を感じることができた調査となりました。この時期は冬鳥が越冬しており、特にカモ類は動きがあまりなく、遠方からであれば逃げられずにじっくり眺めることができるので、双眼鏡をお持ちになって海辺や湖を散策することも楽しいのではないでしょうか(防寒対策をお忘れなく!)。