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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

草木のいろ 【イベント】

2007年12月10日
熊野
 こんにちは、熊野アクティブ・レンジャーの鈴木です。久しぶりの登場です。熊野の照葉樹林はわずかに染まった紅葉もピークを過ぎていき、事務所の隣にあるサクラの木はほとんど葉っぱが落ちてしまいました。

 今日のテーマは、「草木のいろ」。草木の色は、一言にいっても一色では表し切れませんよね。葉っぱの色だと、春は青々とした緑、夏にはたくましい濃い緑、秋から冬支度をはじめて黄色から赤、そして茶色に変わっていくものもあります。草木の色は、種類によっても様々ですが、季節によっても様々です。実がつくと、またその色がとてもアピールしてきますよね。

 12月8日土曜日、宇久井ビジターセンターで「植物のいろ」に注目したイベントがありました。それは樹木の葉っぱや実を使って、布を染色をしてみるという「草木染め体験」です。晩秋の恵みを利用しよう!ということで、今回の材料は、サクラの落葉とヒサカキの実です。

写真:サクラの落ち葉 (2007.12.10撮影)

写真:ヒサカキの実(2007.11撮影)


 草花染めの行程は、①材料を一定量煮て染料液をつくり、②布を染料液に入れて染色し、③色を定着させる媒染液に入れ、④水洗いして乾かします。今回は布に絞って柄も作りました。

写真:お鍋でぐつぐつ、染料液を作成中。(2007.12.8撮影)

写真:割り箸やドングリを使って、世界でひとつの自分の柄を作ります。(2007.12.8撮影)

写真:今回の参加者さんとヒサカキの実で染まった布との記念写真です。絞りもきれいな柄が出来ています。 (2007.12.8撮影)
 ちなみに、桜の落ち葉は薄い赤茶色に染まりました。

 染色の待ち時間中には、宇久井半島を散策して染料として使える植物を紹介しました。この植物ではどんな色に染まるかと考えながら散策してみると、またひと味違うおもしろさがあります。たくさんの自然の恵みに感謝です。