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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

流れ者 【その他】

2007年11月29日
熊野
こんにちは、熊野アクティブ・レンジャーの鈴木です。
今日の熊野の海は大荒れで、潮風がとても強かったです。寒さの苦手な私は、少し憂鬱です。

さてさて、今日は流れ者たちのお話です。
今年の春から、宇久井半島で漂着物調査を行ってきたのですが、11月には清掃活動と併せて実施しました。

写真:調査中の畝井アクティブ・レンジャー。がんばってます。(2007.11.12撮影)

宇久井半島の浜には、発泡スチロールやプラスチック、ガラスの破片などの小さいゴミから、大きなウキや太いロープなど、いろいろな種類の漂着物が見られます。意外と多いと感じたのは、ペットボトル等のプラスチック製のフタやストローでした。



写真:そのほかにもロープやサンダルもよく見られました(2007.11.12撮影)

実は私はこの調査中、とても楽しみにしていることがあります。それは「漂着おもちゃ」探しです。浜には、プラスチック製やゴム製の玩具が結構よく見られ、漂着している間にそのおもちゃは年期を増して、特殊なオーラを放っています。そう感じるのは私だけかもしれませんが、私は調査中に漂着おもちゃがないか、とてもくまなく浜を探してしまいます(これは漂着物調査の精度を増していると確信しています)。

そこで、私はこれら漂着おもちゃを使って、「漂着おもちゃの庭」を作ってみました。

写真:タイトル「未知との遭遇」 UFOに乗って不時着した場所はロボットと恐竜の暮らす世界(2007.11.29撮影)

現在、宇久井ビジターセンターでは、漂着物の企画展を実施中です。海外から流れ着いた物や漂着物を使ったクラフトなどを展示しています。漂着物を見ていると、どこから来て、どのくらい長い間漂着してたのだろうと思うと、すごく想像がふくらんできます。いろいろな思いとともに、少しだけロマンを感じてしまいました。