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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

名前の由来 【植物】

2007年10月30日
熊野
皆さん、こんにちは。
最近かなり涼しくなって秋の深まりを感じるこの頃ですが、未だに蚊の活動が衰えをみせない熊野からお伝えします。

本日宇久井ビジターセンターの遊歩道で観察できた、最近咲いている植物について書きたいと思います。

ツリガネニンジン キキョウ科ツリガネニンジン属
釣り鐘型の花と太いチョウセンニンジンに似た根を持ち合わせていることからこの名がつけられたようです。
葉の形が大きく変化し、変異が大きいため花が咲いていない時期は判別が困難です。
また春の若芽は食用にでき、かなり美味しいようです。


ツワブキ キク科ツワブキ属
葉がフキに似て厚く、表面につやがあるので、「ツヤブキ」が変化してこの名がついたようです。若い葉柄は佃煮にして食用にでき、葉はあぶって腫れもの等に張るみたいです。


ママコノシリヌグイ タデ科イヌタデ属
本種はちょっと恐ろしい名前で、漢字で書くと「継子の尻拭い」と表します。つまり継子にこのトゲのある茎で尻を拭くことからきています。
このトゲで周囲の植物等に絡み付いて成長します。

様々な生き物の名前の由来を調べてみると意外な驚きや発見ができて、直接観察とはまた違った興味や関心を惹かれるかもしれません。