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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

紅葉のはじまり【植物】

2007年10月11日
吉野
みなさん、こんにちは。今日の吉野は曇り空で、事務所の窓から見える山々からモヤが立ち上っています。今週はすっきりしない天気が続いており、晴れ間が待ち遠しい心持ちの吉野アクティブレンジャー釜田です。

さて、今日は大台ヶ原の紅葉についてお知らせしたいと思います。
大台ヶ原は、西日本では最大規模のブナの天然林が広がっており、ブナ、ミズナラ、カエデをはじめ20種以上の広葉樹が分布しています。そのため紅葉が見事で、10月中旬になると毎年たくさんの利用者が訪れます。しかし、今年は例年よりも色づくのが遅いようで、まだ本格的な紅葉には1、2週間かかる様子です。ただ既に色づき始めている樹種もあります。





ツタウルシ(ウルシ科)(撮影:2007.10.10)
樹木に巻き付くつる植物で、光を求めて寄生した樹木の上方まで伸びるように成長します。
現在このツタウルシは鮮やかな色を見せてくれています。


ゴヨウツツジ(ツツジ科)(撮影:2007.10.10)
大台ヶ原でも標高の高い正木峠付近では、このゴヨウツツジが木道の脇に分布しトンネルのようになっており鮮やかな赤が目を引きつけます。


近くで見ると、まるで花が咲いたようになっている。
(撮影:2007.10.10)

この写真2枚でもそうですが、紅葉には遠くから見る楽しみ、近くから見る楽しみがあると感じました。
大台ヶ原の紅葉の見頃は、場所によって異なりますが山上の駐車場付近で、あと1週間から10日後くらいが見頃になるようです。大台の樹海がさまざまな色を描いてくれるのが今から楽しみです。

※紅葉時期の土日は、混雑が予想されます(山上駐車場は約200台まで)。環境省ではマイカーによる交通渋滞や路肩駐車による自然環境への影響を防ぐため、公共交通機関での来訪をお願いしております。秋の観光シーズンの土日は、駐車状況や天候をお知らせするリアルタイム情報を以下のHP(PCサイト、携帯サイト)にて掲載しておりますので、事前にチェックされ、公共交通機関で来訪されることをお勧めします。
http://www.odaigahara.net/
http://www.odaigahara.net/m/