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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

カワチブシ開花【植物】

2007年08月24日
吉野
みなさん、こんにちは。吉野(大台ヶ原地区担当)アクティブ・レンジャー釜田です。
吉野事務所からはモクモクと入道雲が気持ちよさそうに空に浮かんでいるのが見えます。
その空の下で、今日も子供たちが元気に吉野川で遊んでます!

 さて、8月も後半に入り大台ヶ原の西部、西大台の利用調整地区開始(9月1日)の日も、あとわずかとなってまいりました。(詳しくは、西大台利用調整地区ガイドhttp://kinki.env.go.jp/nature/mat/nishiodaiguide/
その西大台の沢沿いや湿地に、よく分布している植物があります。


カワチブシ(キンポウゲ科トリカブト属)
ヨモギに似たような葉っぱをしています。

近頃このカワチブシにきれいな花が咲き始めました。

2週間前ですが一株だけ咲いていました。
(撮影:2007.8.7)

実はこの植物、トリカブトの一種で花、葉、根のどの部分にも猛毒があります。東大台にも分布しており、大台ヶ原で危険な植物№1!!だと自分で思っています。トリカブトは花の形が、烏帽子や鶏のとさかに似ていることから、この名前がついたと言われているそうですよ。

西大台には沢がいくつも流れていて、その水辺で平坦なところに多くのカワチブシが分布しています。危険な植物ですが、それと裏腹な可憐な淡い青に、とても惹きつけられます。
毎年、8月下旬から9月頃が見頃になっており、登山者の目を楽しませています。せせらぎと青い花の取り合わせは見事ですよ。西大台利用調整地区の開始に、文字通り花を添えてくれそうです。