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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

ハマボウフウとハマゴウ【植物】

2007年07月24日
竹野
こんにちは 竹野AR川越です。

もう学生さんは夏休みに入っているのでしょうか?事務所の近くの弁天浜や竹野浜、大浦海岸、今小浦、小天橋…など山陰海岸国立公園内の各海水浴場はお客さんで賑わっています。夏本番!というかんじがします。

さて、今日は弁天浜にあるおもしろい海浜植物の群落について書きたいと思います。

まず、こちらは6月13日に撮影した写真です。




?写真:弁天浜にてH19.6.13撮影

そしてこちらは弁天浜のほぼ同じ場所で7月24日に撮影した写真です。


?写真:弁天浜にてH19.7.24撮影
ちょっと拡大します。



ひと月で咲いている花が違っています。
?の写真は「ハマボウフウ」という海浜植物です。セリ科ボウフウ属で海岸の砂地に自生する多年生草本です。
?は「ハマゴウ」というクマツヅラ科の小低木です。ハマゴウは「草本」ではなくて「木本」なのです。ハマゴウは枝を伸ばして花を咲かせます。

弁天浜では、ハマボウフウとハマゴウは花の咲く時期がちょっとずれています。そのため6月に見た白い花(ハマボウフウ)が一ヶ月後には淡紫色の花(ハマゴウ)に変わっていて、パッと見た感じでは「ひと月ぶりに浜に来たら同じ所に全然違う群落ができてる!」と感じられておもしろいです。
ちなみにいつもこの辺りを散歩しているパークボランティアさんによると、7月14日頃にはハマゴウが咲き始めていたそうです。