アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
ボウロクサク【施設】
2007年05月14日
吉野
みなさん、こんにちは。
今日も快晴の吉野からAR日記をお届けします。
突然ですが、これは何の写真だかわかりますか?
撮影:2007.5.4
大台ヶ原では、このような柵が何ヶ所かに設置されています。
これは、シカが入れないようにするための柵、すなわち防鹿柵(ボウロクサク)です。
シカは、一般に生息密度が高い場合に「食べる」という行為を通して、自分たちが生息している地域(生態系)を改変する力を持っています。
樹木の立ち枯れが多くみられる一方で、次世代の樹木がほとんどみられない大台ヶ原では、高密度化したシカによる採食(後継樹を食べる、樹皮を剥ぐ)が森林衰退の大きな原因の一つとなっています。
撮影:2007.5.4
柵の中を覗くと、シカの主食となるササの背丈が・・・。
設置後4年経過した柵の内外の状況です。手前と奥にある植物は同じミヤコザサというササの一種です。シカの旺盛な食欲が、よくわかります。
このような防鹿柵の設置をはじめとして、大台ヶ原の生態系を保全・再生していく様々な試みがなされています。
大台ヶ原自然再生HP http://www.odaigahara.net/index.html
撮影:2007.5.4
防鹿柵内のトウヒ稚樹
この稚樹が育ち、実をつけるまでとてもとても長い時間がかかります。大台ヶ原の保全・再生の取り組みはまだ始まったばかりと言っていいでしょう。長い目で見守っていきたいものです。
今日も快晴の吉野からAR日記をお届けします。
突然ですが、これは何の写真だかわかりますか?
撮影:2007.5.4
大台ヶ原では、このような柵が何ヶ所かに設置されています。
これは、シカが入れないようにするための柵、すなわち防鹿柵(ボウロクサク)です。
シカは、一般に生息密度が高い場合に「食べる」という行為を通して、自分たちが生息している地域(生態系)を改変する力を持っています。
樹木の立ち枯れが多くみられる一方で、次世代の樹木がほとんどみられない大台ヶ原では、高密度化したシカによる採食(後継樹を食べる、樹皮を剥ぐ)が森林衰退の大きな原因の一つとなっています。
撮影:2007.5.4
柵の中を覗くと、シカの主食となるササの背丈が・・・。
設置後4年経過した柵の内外の状況です。手前と奥にある植物は同じミヤコザサというササの一種です。シカの旺盛な食欲が、よくわかります。
このような防鹿柵の設置をはじめとして、大台ヶ原の生態系を保全・再生していく様々な試みがなされています。
大台ヶ原自然再生HP http://www.odaigahara.net/index.html
撮影:2007.5.4
防鹿柵内のトウヒ稚樹
この稚樹が育ち、実をつけるまでとてもとても長い時間がかかります。大台ヶ原の保全・再生の取り組みはまだ始まったばかりと言っていいでしょう。長い目で見守っていきたいものです。