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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

余部鉄橋と御崎灯台【その他】

2007年01月23日
竹野
こんにちは 竹野AR川越です。
1月17日に山陰海岸国立公園の香美町方面へ巡視に行ってきました。今日は巡視の時にいつも見る印象的な風景を紹介したいと思います!

竹野の事務所を出発して西へ西へと向かうと、一時間程で見えてくるのがこの余部(あまるべ)鉄橋です。

写真:余部鉄橋(2004年3月撮影)

この鉄橋は明治45年(1912年)に2年の歳月と33万余円の巨費、延25万人(!)の労力を費やして完成したそうです。現在でもトレッスル式鉄橋では日本一の規模を誇っています。

写真:余部鉄橋(2006年11月撮影)地上から41.45mも高い所を電車が走ります。眺めがよさそうですね!

この余部鉄橋はコンクリート橋への架け替えが決定しており、この姿が見られるのはあとわずかだそうです。
余部鉄橋を過ぎ、次に向かったのはこちらです。余部鉄橋から車で15分程で着きます(※道が海に面しており、細いので運転にはお気をつけ下さい)。

写真:御崎(みさき)灯台(2007年1月17日撮影)
標高(海抜):284.1m。灯台の高さは約14mです。
御崎灯台は兵庫県美方郡香美町にある、日本で最も高い所に位置する灯台です。余部地区にあるので余部御崎灯台もしくは余部崎灯台と呼ばれることもあるそうです。

写真:御崎灯台のある伊笹岬からの眺めは最高です。(2007年1月17日撮影)

この灯台のある伊笹岬周辺は山陰海岸国立公園の特別保護地区になっています。またこの地は1185年の壇ノ浦の戦で敗れた平家の武将 門脇宰相教盛(かどわきさいしょうのりもり*平清盛の異母弟*)らがこの地に逃れてきたと言われる平家落人伝説のある地で、灯台近くにある御崎地区では平家にまつわる行事が今も伝承されています。

どちらも歴史を感じさせるとてもよい風景です。