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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

串本の海 【その他】

2006年11月07日
熊野
 こんにちは。熊野AR鈴木です。
 今日は本州最南端の海を紹介したいと思います。
 本州最南端の和歌山県串本町には海の国立公園、串本海中公園があります。去年ラムサール条約に登録された串本沿岸海域も含まれているんですよ。

 串本海中公園には世界最北のサンゴ群集があります。「サンゴ礁」ではなく、「サンゴ群集」です。なにが違うのでしょう???ということで、少し難しいですが、とっても簡単に説明したいと思います。

 「サンゴ礁」とは、主としてイシサンゴ類が死んだ後の骨格が積み重なって岩化した地形のことを言います。熱帯のサンゴ礁海域では、このサンゴ礁の上に生きているサンゴが群落を作っていることが多く見られます。

 しかし串本海中公園にはこのサンゴ礁はありません。生きているサンゴの下は串本でよく見られる水成岩なのだそうです。串本海中公園ではスノーケルでちょっと潜ると、眼下にテーブルサンゴのクシハダミドリイシが広がっている世界が見られます。サンゴ礁ではないのですが、被度高いサンゴの群集が見られます。


写真:串本海中公園2号地・クシハダミドリイシ(2003年撮影)

 今週末、私的に串本海中公園でスノーケルをしました。スノーケルをする前には雨が降っていたのですが、いざやるぞっという時にはぴーかん晴れ!!この上なく気持ちよく串本の海を満喫しました。寒くこごえるかなあと心配もしていたのですが、海水温は24℃(6月のアクティブレンジャー日記に書いた水温と同じでした)、体を動かしていれば全然問題はありませんでした?。

 これからは寒くもなりますが、透明度がよい季節になります。秋の海、それから冬の海も万全の対策をとれば楽しく過ごす事ができるのかなあと思います。

 串本海中公園のHPには、串本の生き物図鑑や最近の話題情報など面白味たっぷりの情報を提供しています。こちらもぜひご覧下さいね。

    串本海中公園HP ↓↓↓↓↓↓
http://www.env.go.jp/nature/nco/kinki/kushimoto/peji.htm