【お知らせ】平成27年度マリンワーカー事業(吉野熊野国立公園田辺及び白浜沿岸オニヒトデ等調査駆除業務)の結果について
2016年04月21日
【お知らせ】平成27年度マリンワーカー事業(吉野熊野国立公園田辺及び白浜沿岸オニヒトデ等調査駆除業務)の結果について
環境省では、サンゴ群集を中心として成立した生態系を保全し、海域の景観及び生物多様性を確保することを目的に、吉野熊野国立公園田辺白浜海域公園地区の沖島(おきのしま)及び四双島(しそうじま)周辺海域において、サンゴ群集の被度調査と、オニヒトデ・レイシガイ等のサンゴ捕食生物(以下、サンゴ捕食生物)の生息調査を実施いたしました。
今回の調査の結果、沖島周辺海域では、高被度のテーブルサンゴ群集が確認され、サンゴ捕食生物による食害が少ないことが確認されました。一方で、四双島周辺海域では、サンゴ被度が著しく低い状況となっており、サンゴ死骸の割合も高く、オニヒトデのサンゴ食害によるものである可能性が高いと考えられます。
今後においては、サンゴ被度の回復及び他海域へのオニヒトデの生息範囲拡大防止を目的として、オニヒトデの駆除に取り組みます。また、今回調査した2つの海域に限らず、周辺海域についても、今後、関係行政、ダイビング事業者等の団体との連携体制を構築し、オニヒトデの駆除及び生息状況・サンゴ食害状況についての情報収集に努めて行きたいと考えております。
1.事業の名称
平成27年度グリーンワーカー事業(吉野熊野国立公園田辺及び白浜沿岸オニヒトデ等調査駆除業務)
2.事業の目的
サンゴ群集の被度調査とオニヒトデ等のサンゴ捕食生物の生息調査
3.実施場所
沖島周辺海域(和歌山県田辺市)、四双島周辺海域(和歌山県西牟婁郡白浜町)
4.添付資料