トピックス(2018年4月〜2019年3月)

2018年04月06日

吉野熊野国立公園みなべ町~すさみ町地域における平成29年度サンゴ群集モニタリング調査及びオニヒトデ等調査駆除の結果について

 近畿地方環境事務所では、吉野熊野国立公園みなべ町~すさみ町地域において、地域のダイビング事業者と協働し、平成29年12月から3月にかけてサンゴ群集のモニタリング調査を実施しました。また、平成29年6月から11月にかけて、みなべ町~白浜町の沿岸において、オニヒトデ等サンゴ捕食生物の生息状況調査並びに駆除を実施しました。

 これらの調査結果について、以下のとおりお知らせします。

 また、地域のダイビング事業者など、サンゴにかかわる事業者間の交流の機会の醸成及び地域への調査結果のフィードバックを目的として、調査結果に関する報告会を平成30年4月10日(火)に開催するのであわせてお知らせいたします。

1.地域関係者との協働によるモニタリング調査について

近畿地方環境事務所では、吉野熊野国立公園みなべ町~すさみ町地域におけるサンゴ群集の継続的なモニタリング体制の構築に向け、地域のダイビング事業者との協働によるサンゴ群集モニタリング事業を開始致しました。

これは、地域のダイビング事業者が通常利用しているダイビングポイントにおいて、事業者自らがモニタリング調査を実施し、その調査結果を田辺自然保護官事務所において取りまとめるものです。

1.1. 調査概要

1.1.1.調査地点

吉野熊野国立公園みなべ町~すさみ町地域内6地点(別紙2位置図参照)

1.1.2.調査期間

平成29年12月~平成30年3月

1.1.3.調査方法

各調査地点の白化現象の状況をスポットチェック法(15分間遊泳観察法:環境省生物多様性センター(2014))に従い調査した。

ただし、当該地域においては、透明度の問題によりシュノーケリングによる調査実施が困難である場合も多い。シュノーケリングによる実施が困難な場合は、スキューバダイビングにより調査を行った。

1.1.4.用語定義

サンゴ被度:調査地の海底のうち、生きたサンゴ占める面積の割合

白化率:少しでも白化現象が見られる群体を対象とし、白化前まで生きていたと思われるサンゴ全体(白化により死亡したサンゴ+白化したサンゴ+生きているサンゴ)に占める、白化したサンゴ及び白化により死亡したサンゴの割合。

死亡率:白化前まで生きていたと思われるサンゴ全体(白化により死亡したサンゴ+白化したサンゴ+生きているサンゴ)に占める、白化により死亡したサンゴの割合。

ホワイトシンドローム:サンゴに発生する病気の一種。サンゴの組織が白くなって壊死する。白化現象とは異なる。

1.1.5.調査実施事業者

・ダイビングサービスサンマリン(和歌山県日高郡みなべ町)

・潜水屋DAIKI(和歌山県田辺市)

・田辺ダイビングサービス(和歌山県田辺市)

・L-DIVE(和歌山県田辺市)

・エトセトラマリン(和歌山県西牟婁郡上富田町)

・シーマンズビーチ(和歌山県西牟婁郡白浜町)

・自然遊学フォレスト(和歌山県西牟婁郡白浜町)

・海遊提案エルマール(和歌山県西牟婁郡白浜町)

・ノアすさみ(和歌山県西牟婁郡すさみ町)

1.2. 調査結果概要

平成29年12月に調査を実施した3地点については、一部にかく乱要因の影響が確認されたものの、総じて高被度サンゴ群集が発達しており、健全な状態にあることが確認された。

平成30年2月及び3月に調査を実施した6地点については、いずれの地点でも90%以上の白化率となっており、白化現象が大規模に発生していることが確認された。また、死亡率は1地点を除き85%以上となっており、白化したサンゴ群体の多くが調査時点で既に死亡している状況である。

全7地点のうち2地点については、平成29年12月及び平成30年2月の計2回調査を実施した。いずれの地点でも、白化現象による被度の低下が確認された。

・天神崎ビーチ:32%→25%

・沖島サンマリンコーラルガーデン:72%→10%

なお、調査結果の詳細については、別紙1をご参照ください。

2.オニヒトデ等サンゴ捕食生物の生息状況調査並びに駆除について

環境省近畿地方環境事務所では、当該地域のサンゴ生態系を保全し、多様な生態系を維持することを目的として、平成27年度よりオニヒトデ・レイシガイダマシ類等のサンゴ捕食動物(以下、サンゴ捕食動物)の生息状況・捕食状況を調査するとともに、その駆除を実施しています。

2.1. 事業結果

・沖島周辺海域:作業日数9.5日間、作業員延べ31人により、196個体を駆除

・天神崎周辺海域:作業日数1.5日間、作業員延べ10人により、22個体を駆除

・円月島周辺海域:作業日数2.5日間、作業員延べ15人により、80個体を駆除

・四双島周辺海域:作業日数2日間、作業員延べ10人により、53個体を駆除

計 作業日数15.5日、作業員延べ66人により、351個体を駆除

※なお、本駆除数は被害状況に関する調査をしながらの駆除も含まれており、駆除努力量は一律ではない。

環境省田辺自然保護官事務所撮影

3.報告会の開催

本報道発表資料にて発表した平成29年度調査の結果について、サンゴにかかわる事業者間の交流の機会の醸成及び地域への調査結果のフィードバックを目的として、地域のみなさまを対象とした報告会を以下のとおり開催します。

日時:平成30年4月10日(火)18:0019:00(開始30分前開場)

場所:田辺市役所 別館3階 大会議室(和歌山県田辺市新屋敷町1番地)

主催:環境省近畿地方環境事務所

参加方法:参加費無料、事前申込み不要にて、どなたでもご参加いただけます。

なお、当日受付にてご記名をお願い致します。

問合せ先:環境省近畿地方環境事務所田辺自然保護官事務所

TEL:0739-23-3955 FAX:0739-23-3966

担当:髙橋

4.別紙資料

別紙1地域関係者との協働によるモニタリング調査の結果について(詳細版).pdf

別紙2モニタリング地点等位置図.pdf

別紙3田辺中島高潮観測塔における平成28年度及び29年度海水温推移グラフ.pdf

問合せ先

近畿地方環境事務所田辺自然保護官事務所

担当:髙橋

電話:0739-23-3955

FAX:0739-23-3966

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