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大台ヶ原とは
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自然環境
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大台ヶ原で発見された生きもの~オオダイガハラサンショウウオ
ニホンジカ
亜高山帯針葉樹林域~トウヒ林
大台ヶ原で発見された生きもの
大台ヶ原から高見山にのびる台高山脈は、ニホンオオカミが最後まで生息していたと言われる山域で、人跡まれな森でした。
人が入るにつれ、大台ヶ原の研究が進み、さまざまな動植物が発見されました。
大台ヶ原といえば、湿潤な森林環境を生息地とする両生類の宝庫です。
オオダイガハラサンショウウオ
については、大台ヶ原のものが基準標本として記載されています。
オオダイガハラサンショウウオ
日本の固有種。オオダイガハラサンショウウオが初めて採集されたのは1911年10月のことで、アメリカ合衆国の海軍士官トムソンが一匹のオスを持ち帰ったのが最初です。
紀伊半島南部、四国、九州の中央構造線より南に生息しています。
オオダイガハラサンショウウオ説明「生きもの紹介」ページへ
ニホンジカ
森を守り、育てるために
大台ヶ原の森林には、通常よりもはるかに多い密度でシカが生息しています。その影響で、林床に育成していた植物や樹木の幼樹が消失し、森林の世代交代(更新)が阻害されています。
シカが森林に与える影響を排除し、森林の世代交代が可能な環境を保全するために、シカの進入を防ぐ柵を設置しています。柵の構造や工法、設置位置は景観やシカ以外の動物への影響、大台ヶ原の厳しい気象条件などを考慮して設計・設置しています。
ニホンジカとニホンカモシカ
大台ヶ原には、ニホンジカ、ニホンカモシカの2種の有蹄類が生息していますが、その生態は大きく異なっています。
ニホンジカはミヤコザサを主な食物とし、ハーレムをつくる群れ社会を構成しており、寡雪地帯を中心に大台ヶ原の広い範囲に生息しています。
ニホンカモシカはオオカメノキなどの木の葉を食べ、一夫一婦の単独性社会を形成しており、多雪地帯に生息しています。生息密度は低く、大台ヶ原では稀にしかみられません。
ニホンジカとニホンカモシカの違い
ニホンジカ説明「生きもの紹介」ページへ
ニホンカモシカ説明「生きもの紹介」ページへ
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亜高山帯針葉樹林域~トウヒ林
トウヒ林の中をよくみると、朽ちた切り株や倒木の上にトウヒの稚樹をみることができます。
土の上に落ちたトウヒの種子は腐葉土中の菌害にあうなどして発芽しにくく、発芽してもササなどが密に生えていると日光不足で大きく生長できません。倒木上に落ちた種子は、これらの影響を受けにくいのです。朽ち木の上で育ったトウヒは「根上がり」状態になり、何本かが一列に並ぶので、大きくなっても倒木上で育った生い立ちを想像することができます。
受け継がれる森~自然林の世代交代~
親木は種子を飛ばすだけでなく、倒れた後は自らの身を腐らせて子を育て、森は受け継がれていきます。このように、倒木上などでくり広げられる樹木の世代交代を「倒木更新」と呼んでいます。
倒木更新は針葉樹だけにあるのではなく、広葉樹でもみられます。自然林の中で、同一樹齢ぐらいの木が一列に整然と並んでいたら、倒木更新した可能性が高いのです。
大台ヶ原だけではなく、日本各地の自然林でも見ることができるので、注意して観察してみましょう。
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