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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園

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2015年06月03日大杉谷登山について

吉野熊野国立公園 吉野 青谷 克哉

 皆様、初めまして。新たに吉野自然保護官事務所(大峯・吉野山・大杉谷地区担当)のアクティブ・レンジャーとして新しく着任致しました青谷 克哉(あおたに かつや)と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 さて、6月は登山シーズンですね。登山道やドライブウェイも開通し、たくさんの方々が山に出かけられることでしょう。

吉野熊野国立公園内にも、登山のできる所は多数あります。三重県にある大杉渓谷(大杉谷)も、そんな中の1箇所です。

 

 平成26年に10年ぶりの全線復旧を果たした大杉谷登山道。開山前の歩道整備作業等で4月16、17日に行ってきたのですが、すばらしい眺望でした。大杉谷(大杉渓谷)は、新潟県の清津峡、富山県の黒部峡谷と共に、日本三大渓谷なんて言われたりもする所です。滝と吊り橋の多い所ですね。まさに秘境といった趣があります。

 さて、大杉谷はすばらしい所です。しかし、さすが秘境と言われる所、道中に危険な箇所が多々あります。実際、滑落による死亡事故が毎年発生しています。では、どのような事に気を付ければいいのしょう?

 

例えば、大杉谷はこんな所を登ったり、歩いたりします。

 

 足下が狭い、悪い、滑ると三拍子揃うところもあります。すると、どうしても下を見がちになります。そうすると・・・

 

こういった所で頭を打ちます。私も打ちましたが、ヘルメットのおかげで助かりました。

 常に気を張って歩くので、精神的にも体力的にもへとへとになります。危ない道は気を付けますが、何でも無いところで疲労からフッと気が抜けて、それが事故に繋がることもあります。

 

 そうなった時のために、ヘルメットの携行を強くお薦めします。木や岩に頭をぶつけるのもそうですが、万が一滑落してしまった時に、ヘルメットを装着していれば、事故の程度が少しでも軽くなる可能性があります。山に慣れている方、大杉谷に行ったことのある方、登山や大杉谷が初めての方、皆さんに例外なく、ヘルメットの装着を推奨します。

 

 そして、登山届けを必ず提出して下さい。登山届けは、大杉谷登山センターのホームページからダウンロードできますし、現地にも準備されています。

 

 しっかりとした装備、余裕を持った登山計画、ルールやモラルを守った行動、それらを遵守した登山を心がけて下さい。

            大杉谷はすばらしい所です。是非、足を運んでみて下さいね。

登山センターの連絡先はこちら

公益社団法人大杉谷登山センター

〒519-2634

三重県多気郡大台町大杉140-40

Tell:0598-78-3338

http://oosugidani.jp/

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