ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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瀬戸内海国立公園 神戸

171件の記事があります。

2011年11月02日野草・雑草押し花体験【イベント】

瀬戸内海国立公園 神戸 小保根聡

みなさんこんにちは。
気が付けばもう11月ですね。みなさんは歳を取るたびに時間が経つのが早く感じたりしませんか?この現象には実は名前がついていて「ジャネーの法則」と言うそうです。
このジャネーの法則は80歳の人と8歳の人とでは、時間の進むスピードが10倍違って感じられるという法則です。80歳の人の1年間は人生の80分の1ですが、8歳の子供の1年間は人生の8分の1なので、80歳の人の10年間に感じるというわけです。
面白いですね☆

さて、10月29日(土)に京都御苑で「野草・雑草押し花体験」というイベントが開催されたので、その様子を少しお伝えしようと思います。

当日はファミリーからご年配の方まで、20名以上の方が参加してくれました。



講師として来て頂いた佐藤桂子先生は、普段から押し花教室で先生をしている方で、なんと押し花の作り方の載った本も書いているんです。押し花のプロです☆



佐藤先生に押し花の作り方や保存方法などを聞いた後は、実際押し花を作ってみるために、京都御苑に咲く花や雑草を取りに行きました。



地面にしゃがみ込んでよーく見てみると、小さな花が結構たくさん咲いていました。その他にも面白い形をした葉っぱやコケなど、普段は見過ごしがちな植物を観察することができました。

採取した植物をティッシュと段ボールにはさみ、水分を抜きます。実際に押し花として使えるのは3~4日後だとか。押し花として使える日を想像しながら、みなさん丁寧に挟み込んでいました。

最後に事前に先生が作っておいてくれた押し花を使ってハガキを作りました。押し花はだいたい同じものが用意されていたので、非常にセンスが問われましたが、みなさんとても素敵なハガキに仕上がっていました。なかなか手紙を送ることはありませんが、ふとした時にこんなオシャレなハガキが届くと、温かい気持ちになりますよね☆

冒頭にお話しした「ジャネーの法則」ですが、日々刺激の少ない方ほど時間が経つのが早く感じるそうです。みなさんも刺激を求めてこのようなイベントに是非参加してみてください☆


★ 11月3日(木・祝)開催の、刺激の強い「こうべ森の文化祭」の情報はこちら↓ ★

http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2011/10/20111013300201.html

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2011年10月28日HODAKA LAKE【動物】

瀬戸内海国立公園 神戸 小保根聡

みなさんこんにちは。
もうすっかり秋の陽気ですね。秋といえば食欲の秋ですが、食欲の秋というと皆さんはどんな食べ物を想像しますか?

私はやはり秋刀魚ですね☆脂ののった秋刀魚をこんがり焼いて酢橘をかければ、それだけでご飯が何杯でも食べられます。残念ながら我が家にはグリルがないので去年の秋は諦めていましたが、最近では電子レンジで魚が焼ける調理器具も出ているとか。
今年は是非ともチャレンジしてみたいものです☆

さて、先日は六甲山にある穂高湖周辺を巡視してきました。



この日はあいにくの天気だったのですが、晴れていると三枚目の写真のような絶景が楽しめます☆

穂高湖の周りを歩いていると、水の中に何やら生き物が・・・





ちょっと見づらいですがわかりますか?

1の写真はブラックバスで、2の写真はアメリカザリガニです。写真には写っていませんが、このほかにもブルーギルが泳いでいました。
この三種類はすべてアメリカからやってきた外来種です。こんな山奥にも生息していたなんて。

以前にも外来種については書きましたので、ここではあえて繰り返しませんが、六甲山の奥地にも生息していることにビックリしました!まるでアメリカにいる気分になりました。
(【琵琶湖のお魚復活作戦】の記事はこちら↓
http://c-kinki.env.go.jp/blog/search_plus.php?p=0&pn=1&submit_search_plus=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&search_word=%E5%A4%96%E6%9D%A5%E9%AD%9A&search_ao=0&search_ds=0&search_date=2011-10&search_d1=2006-02-10&search_d2=2011-10-26&search_user_id=)

穂高湖はきれいな紅葉も見られるため、隠れた紅葉狩りスポットになっています。
周りには遊歩道やベンチもあるので、お弁当を持って穂高湖に出かけてみてはいかがですか☆


≪イベント情報☆≫
先日もお伝えしましたが、11月3日(木・祝)に再度公園で「こうべ森の文化祭2011」が開催されます☆




先日、大阪教育大学の仲矢先生と現地下見を行ったときに撮った写真です☆
この日は子供連れのご家族が何組かピクニックをしていました。とてもいい景色&いい空気で癒されること間違いなしですよ☆

日頃の気分転換も含めて11月3日は再度公園へGO!!

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☆こうべ森の文化祭の詳細はこちらから☆
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2011/10/20111013300201.html

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2011年10月14日大実験【イベント】

瀬戸内海国立公園 神戸 小保根聡

みなさんこんにちは。
すっかり秋になり、朝晩は冷え込む事も多くなりました。
季節の変わり目を甘く見ていた結果、最近は鼻水が止まらない事もしばしばあります。
季節の変わり目に体調を崩しやすいのは、人間の体の体温調節を行う自律神経が、朝晩と日中の温度差により過度のストレスを感じ、抵抗力や免疫力が弱まってしまうからだそうです。
解決策としては、いつもより規則正しい生活を心がけ、栄養のある食事を摂り、自律神経に負担をかけない事です。
秋の夜長を楽しむのも良いですが、規則正しい生活も心がけたいですね☆

さて、先日は天王寺にある大阪教育大学で、11月3日(木・祝)に再度公園(ふたたびこうえん)で開催される「こうべ森の文化祭2011」内で行われる「葉っぱを使った大実験」の予行練習をしてきました。
(過去の「こうべ森の文化祭」の記事はこちら↓)
http://c-kinki.env.go.jp/blog/search_plus.php?p=0&pn=1&submit_search_plus=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&search_word=%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%B9%E6%A3%AE%E3%81%AE%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A5%AD&search_ao=0&search_ds=0&search_date=2011-10&search_d1=2006-02-10&search_d2=2011-10-12&search_user_id=

昨年の自然観察会に参加して下さった方々は、普段から山登りをしている方が多く、既に植物の事に詳しい方も多々いらっしゃいました。
今年はそんな方々にも楽しんで頂けるような一風変わった【刺激的】なイベントをする予定です☆
本日はその予行練習の様子を少しだけお見せします!

[光合成色素の分離実験!]

まずは葉っぱを乳鉢を使って細かくすり潰し、葉っぱの中にある色素を取り出します。




ろ紙に色素を付けたら、液体の入った試験管の中に入れます。
すると・・・



おぉ!!!光合成色素が上がってきてますね!
このまま20分後には完全に光合成色素が分かれました。
みなさんに写真をお見せしたいところではありますが、今日はここまでです。
続きは是非11月3日に再度公園で開催される「こうべ森の文化祭2011」で、ご自分で体験してみて下さい☆

この実験はアルコール等も使用しますが、子供さんにも手軽に楽しんでもらえる実験になっています。
ですので、この実験を30年以上前にやった事がある!という方や、文系だったからやった事ないわ!という方々から、理科の実験に挑戦してみたい!という子供さんまで、誰でも参加して頂けます。
実験結果として光合成色素が分かれたろ紙は、最後にラミネートをして「しおり」としてプレゼント致します。紅葉した葉っぱやコケなど、色々なものの光合成色素を抽出してみましょう♪

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☆こうべ森の文化祭の詳細☆
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2011/10/20111013300201.html


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2011年09月22日幻の古道を歩く【イベント】

瀬戸内海国立公園 神戸 小保根聡

みなさんこんにちは。
前回の私の日記で台風12号の事に触れましたが、先日は台風15号が日本列島を直撃し、自然の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。これ以上台風が上陸しない事を切に願います。

さて、9月19日に行われた兵庫県山岳連盟主催の「自然観察山歩 幻の古道を歩く」に講師として参加しました。森林植物園からスタートして高雄山の頂上を目指し、布引貯水池を抜けて新神戸駅までの約6キロのコースでした。



今回は自然公園指導員の吉野さんによる植物の解説も行われました。吉野さんの解説に参加者の皆さんもメモを取りっぱなしでした。私も植物の名前はほとんど知らないので、メモ帳が植物の名前ですぐに埋め尽くされてしまいました。



森林植物園では、他ではなかなか見られないような植物も多く分布しており、中でもナンバンギセルが群落で生息しているのは非常に珍しいそうです。このナンバンギセルは生態も非常に面白く、ススキの根に寄生する寄生植物なんだそうです。西洋の喫煙パイプに似ていることからナンバンギセルの名がついたとか☆
今まで見た事も聞いた事もなかった植物に出会えるって良いものですね。



今回の国立公園の解説では新たな試みとして、少しだけ吉野熊野国立公園の紹介もしてみました。今回の参加者は普段から六甲山に精通している方々が多いので、普段親しみのない吉野熊野国立公園の吉野山のヤマザクラの写真や大台ケ原の写真などを紹介すると、行った事のある方も何人かいらっしゃり、結構盛り上がりました。さすが山好きの方々です☆

兵庫県山岳連盟主催のイベントへの出講も今年も今回が最後でした。今年度は来年の2月11日の「市街地展望と神戸の山城を歩く」が最後となるので、山岳連盟の皆さんからの国立公園の質問なども収集しつつ、実りのある出講にしたいと思います。読者のみなさんも是非参加してみてはいかがでしょうか♪

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2011年09月13日琵琶湖のお魚復活作戦【イベント】

瀬戸内海国立公園 神戸 小保根聡

みなさんこんにちは。
台風12号が近畿地方を直撃し、各地で大きな被害が出ています。近頃は天災が相次ぎ、自然の猛威を思い知らされます。環境問題では人間の影響はとても大きいですが、このような天災を前にすると人間の無力さを痛感します。行方不明の方々の一日も早い救助とご無事をお祈り致します。
(気象庁発表の「災害から身を守るための情報」http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/index.html)

さて、8月27日(土)に滋賀県高島市今津町にある貫川内湖で環境省主催の【☆琵琶湖のお魚復活作戦~釣りによる外来魚駆除~】が行われました。
昔から琵琶湖や周辺の内湖では多種多様な生物が生息していました。しかしながら近年、外国から持ち込まれたオオクチバスやブルーギル等の外来魚により、フナやタナゴなどの日本にもともと生息していた在来魚が減少してきてしまいました。
今回のイベントは、減少してきた在来魚を復活させる為に外来魚を釣って駆除しよう、というイベントでした。

当日は夏休みという事もあり、参加者82名と大盛況で、天気も良く、絶好の釣り日和でした。


朝9時30分から受付が始まり、保険代として100円を払います。事前申し込み制でしたが、当日飛び込みでの参加もOKという事で、21名の方が飛び込みで参加してくれました。
開会式で琵琶湖の生物の生息状況や外来魚の解説などを受け、いよいよ釣り開始です☆



たくさん釣ってやるー!と気合を入れて、皆さん釣れそうなポイントに移動します。餌は小さな冷凍エビでしたが、餌を入れるとツンツンと小さなアタリがきます。参加者の方々も一人2~3匹のブルーギルが釣れていました。中には10匹以上釣る方もいました!
約2時間の釣りを終え、釣った外来魚を集めて集計します。駆除量は

オオクチバス:4匹 0.4kg
ブルーギル:178匹 6.5kg
           計6.9kg

でした。去年とほぼ同じ駆除量だったそうです。集められた外来魚は県の方に引き取って頂きました。

このようなイベントでは外来魚が悪者として紹介されますが、本来オオクチバスもブルーギルも日本にはいない魚で、北アメリカから輸入された魚です。オオクチバスやブルーギルは当然子孫を繁殖させますし、捕食も行います。この行為自体は自然の摂理で、北アメリカでブルーギルが自然破壊を行っているかというと、そうではありません。本来の生息域ではない日本に持ち込まれて初めて自然破壊が起きるのです。元を正せば、この責任は安易に持ち込んでしまった人間にあります。
罪のない外来魚を駆除する事は人間のエゴであるように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、人間のせいで失われつつある自然を再生させるという責任を果たすため、今後もこのような活動を通して自然を保護していきたいと思います。

今回は小さなお子さんもたくさん参加してくれました。なかなか普段の生活では接する事のないような経験をたくさんしてもらえたのではないでしょうか。皆さんの周りでもこのようなイベントがありましたら、是非参加してみて下さい☆


☆本日の「君はだ~れ?」☆
~解答編~

先日第一回として立ち上げた「君はだ~れ?」のコーナーですが、第一回から苦戦しました。(第一回「君はだ~れ?」はこちら→http://c-kinki.env.go.jp/blog/2011/08/25/index.html)

図鑑をパラパラとめくってみてもなかなか見つからず、まさか「ガ」の仲間なのでは・・・と焦りましたが、どうやらセセリチョウのようです。
しかしセセリチョウでもたくさんの仲間がいて、どのチョウも当てはまりそうで、どのチョウにも当てはまらなそうです。一体君はだれなんだ??

見た目から判断した結果【コキマダラセセリ】と予想しました。そこで吉野自然保護官事務所の朝倉アクティブ・レンジャーに質問してみたところ「見てみた感じ【イチモンジセセリ】または【オオチャバネセセリ】のどちらかのようです。」と言われ、あっさり外れてしまいました。
【イチモンジセセリ】と【オオチャバネセセリ】は後翅の白斑で見分けがつくそうです。



上の図のように白斑が一直線なのが【イチモンジセセリ】でジグザグなのが【オオチャバネセセリ】です。私の撮影した写真ではいまいちそこが分かりにくく、どちらのチョウなのか判断が困難だそうです。
楽しみにして下さった皆様には非常に申し訳ありませんが、第一回の「君はだ~れ?」は同定失敗です。すみませんでした。
今回私は、ただ写真を撮ってくれば同定できるわけではなく、そのチョウの特徴を捉えた写真を撮影しないと同定できないという事を学びました。その為にはチョウの特徴を知らなければならないのですが、しばらくは色々な角度からたくさんの写真を撮ってこようと思います。
昆虫に詳しい方には大変もどかしいかもしれませんが、私が昆虫博士になるまでの過程を見守って頂きたいと思います。

次回をお楽しみに☆

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2011年08月25日イワタバコの咲く渓流を歩く【イベント】

瀬戸内海国立公園 神戸 小保根聡

みなさんこんにちは。
先週の土日は8月とは思えない寒さに見舞われ、このまま秋に突入か!?と思われましたが、気がつくと30℃を超える毎日ですが、日に日に太陽が沈むのが早くなるのを見ていると、夏の終わりも近いなぁと感慨深い気分になります。

さて、先日は兵庫県山岳連盟主催の「自然観察山歩 イワタバコの咲く渓流を歩く」に参加しました。
この日は神鉄有馬温泉駅を出発し、白石谷~吉高神社~おこもり谷~黒岩谷~土樋割~奥池まで抜ける全長約8キロのコースでした。



神鉄有馬温泉駅を出発し、六甲有馬ロープウェーの有馬温泉駅で朝礼を終え、登山開始前に準備運動をしました。いつも登り慣れている六甲山とはいえ、本日のコースは熟練者向けという事もあり、厳しい山道もあります。
油断せずに、しっかりとした準備運動が大切です☆



今回のコースでは本格的な沢登りはありませんでしたが、登山をする中で水の中を歩いたり、向う岸に渡ったりする場面も出てくるということで、簡単に沢登りのポイントも教えて頂きました。
沢を歩くときは通常のトレッキングシューズよりも、靴底にフェルトが貼ってある渓流靴や渓流タビが良いそうです。
ここだけの話ですが、本格的な渓流靴はかなりの高額になるので、釣具屋さんに売っている釣り用の渓流靴が安くておすすめだそうです☆
あらかじめ水辺を通る事が分かっている時は用意しておきたいですね♪

しばらく歩くと壁一面にイワタバコが群生している場所に出ました。
イワタバコは岩煙草と書き、葉っぱがタバコの葉に良く似ているので岩煙草と名前がついたそうです。

今回の山歩は総勢25名で行われましたが、怪我も無く無事に終了する事が出来ました。
本日の新聞に六甲山で男性が遭難したという記事が載っていました。男性は週2回程日帰りで六甲山を登っていたそうです。
アクセスも良く、非常に親しみやすい六甲山ですが、歩き慣れた方でも遭難してしまう危険な山でもあります。入山の際にはしっかりとした準備を欠かさず、細心の注意を払いましょう。
そして、イワタバコなど四季折々の素敵な植物が楽しめる六甲山に是非みなさんも登りましょう☆


☆本日の「君はだ~れ?」☆

突然ですが、巡視中に出会った名前の分からない生き物の写真を載せて、次回の私のAR日記までに同定をする「君はだ~れ?」のコーナーを勝手に始めたいと思います。

第一回目はこの方!



「自然観察山歩 イワタバコの咲く渓流を歩く」の休憩中に突然現れたこの生き物。
私に恐れもせず、靴や肩にも止まってきた可愛いチョウ☆みなさんはこのチョウの名前、ご存知でしょうか??
次回のAR日記までに同定しておきますので、お楽しみに♪

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2011年08月10日赤穂自然観察会【イベント】

瀬戸内海国立公園 神戸 小保根聡

みなさんこんにちは。
本日も神戸は非常に良い天気です。このような暑い日は熱中症にかかってしまう方が非常に多いです。昨年の7月~9月に熱中症で搬送された人の数は5万人以上だったそうです。

熱中症を防ぐためには、まず第一に暑さを避ける事が重要です。
日陰を歩いたりするだけでも違いますし、室内で熱中症にかかることのないようにブラインドやすだれを垂らす工夫なんかも良いですね。
また、服装も工夫しましょう。吸汗・速乾素材でできた衣服を着たり、COOL BIZで軽装をするのも効果的です。

そして何より水分を取る事が大切です。
人間の体は汗をかく事によって体温を調節しています。汗が蒸発する際に体から気化熱を奪う事により体温を下げる事ができます。
夏は知らず知らずのうちにじわじわと汗をかき、体の水分が奪われています。適切な体温調節の為には水分補給が欠かせません。
汗には塩分も含まれている為、スポーツドリンク等で塩分も補うと良いですね。
喉が渇いたなぁ、と思った時にはすでに体の水分は失われています。夏はこまめに水分をとってこの夏を乗り切りましょう☆

[環境省が作成した熱中症環境保健マニュアルをチェックしよう!→http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual.html]

さて、8月2日、3日に赤穂市の丸山海岸で赤穂自然観察会が行われました。2日間併せて赤穂市内の小学生35名が参加してくれました。



国立公園という言葉を知らない生徒が多く、熱心に私の解説を聞いてくれました☆



班ごとに、丸山海岸の自然にまつわるポイントラリーを解いていきます。今日初めて会ったチームメイトとは思えないほど連携が取れていてびっくりしました☆



海で拾った貝殻やガラスを使って色々な工作に挑戦です。みんなの創作力には驚きました!サザエの殻を龍の頭に見立ててドラゴンを作ったり、画用紙に貝を貼り付けて、星型のビーズで海の光の反射を表現したりと、個性的で素敵な作品ばかりでした☆

国立公園は規制で自然を守るだけでなく、自然と触れ合い、知識を深めたり、自然を楽しむ場所でもあります。
今回参加してくれたみんなは「自然を楽しむ」という国立公園の目的の一つをきちんと達成してくれました☆
今後もこのような素敵な機会が失われないように、環境教育活動を続けていくとともに、自然環境を守っていきたいと思います。

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2011年08月05日「体感!!パークレンジャー」【イベント】

瀬戸内海国立公園 神戸 小保根聡

みなさんこんにちは。暑い日が続いていますが体調など崩されていませんでしょうか?節電に取り組まれている方もたくさんいらっしゃると思いますが、エアコンの使用を控えるような無理のある節電よりも、設定温度を28℃にし、その分使用していない電化製品のコンセントを抜いたり、こまめに電気を消したり、無理なく自分の出来る最大限の節電を心がけたいですね。

さて、本日はそんな暑さにも負けない元気な子ども達が参加してくれた 「体感!!パークレンジャー」~子どもパークレンジャーになって瀬戸内海国立公園を守ろう!~ の様子をお伝えしたいと思います。

このイベントは兵庫県姫路市の西島で7月31日~8月2日の2泊3日を通して「海に遊び、海に学び、海から考える」をテーマに開催されたイベントです。



姫路ポートセンターで開会式を行い、国立公園の説明と生物多様性についての講義を受け、子どもパークレンジャーの任命式が行われました。
その後、姫路港の水の汚れを知るために、亜硝酸の濃度を測る実験をしました。
かなり高度な内容でしたが、子ども達も理解してくれたようです。



西島に上陸してお弁当を食べた後は「カヌー体験」です。
先生の説明をしっかり聞いてオールの使い方をマスターします。実際に海に出て漕いでみるとなかなか真っすぐ進まず、チームワークが大切!
手を伸ばせば海水に触れられる距離でのカヌー体験は非常に新鮮な体験になりました。
干潮を迎えた夕方には磯で「海の生き物観察」をしました。ウニやカニを始め、アメフラシやウミウシ等の珍しい生き物も観察できました。
夜には懐中電灯を付けずに「夜の海の生き物観察」をしました。昼間は岩陰に隠れていた生き物も、夜には全く違った表情を見せる海の生き物たちを観察することができました。
また、その後は真っ暗な夜空に浮かぶたくさんの星を観察し、星座の勉強もしました。街中では明るすぎて見えない星も見る事ができて感動でした☆



2日目は西島の隣にある坊勢島の漁業協同組合の方に普段の漁業に関する話を聞きました。漁獲量の変化や漁の方法等、普段なかなか聞けないような話も聞く事が出来ました。
幼稚魚中間育成施設では、ヒラメやタイの稚魚の観察をし、最後に放流体験もしました。
再び船に乗船し、今度は島に流れ着く漂着ゴミの観察をしました。ゴミはどういう所に流れ着くのか?何故テレビや冷蔵庫等が流れてくるのか?など、たくさんの疑問をもってくれました。

残念ながら私は2日間しか参加できなかったのですが、その他にも底引き網漁業の水揚げ体験や魚の分類、自然材を使った工作など、盛り沢山の2泊3日でした。

子ども達が自然と触れ合い、様々な事に疑問を持ち、答えへとたどり着いて行く様子を見ていると、改めて環境教育の大切さを学びました。生き物を実際に触ってみて大騒ぎしている様子や、漂着ゴミを見て綺麗な海が汚れている様子を知った時の寂しそうな表情。短い時間ではありましたが、きっと自然の素晴らしさを学んでくれたと思います。
昨今では自然で遊ぶという事がなかなか難しくなっているかもしれませんが、自然に触れると言う事は、必ず後々の人生にプラスになっていく経験です。今後も環境教育活動をしっかり広め、子ども達に少しでも自然の楽しさを知ってもらいたいと思います。

今回の子どもパークレンジャー事業に協力して下さいました、いえしま自然体験センターの皆様、講師の仲矢准教授、ファシリテーターの皆様、看護師の岡様、3日間ありがとうございました。濃密な3日間を安全に終了する事が出来たのは皆様のご協力のおかげです。今回私も色々な事を学ばせて頂きましたが、今後の環境教育活動にも反映して行こうと思います。

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2011年07月19日第9回 みんなで見て考えよう 国立公園成ヶ島 開催☆【イベント】

瀬戸内海国立公園 神戸 小保根聡

みなさんこんにちは。
本日は大型台風が接近している影響で朝から強風が吹き荒れ、出勤している際に傘がひっくり返ってしまい、傘の骨が折れてしまったので使い物にならなくなってしまいました。今回の台風はかなりの大型台風らしいのでみなさんも十分注意して下さい。

さて、先日お伝えしましたが、7月17日(日)に洲本市の成ヶ島で「第9回 みんなで見て考えよう 国立公園成ヶ島~ハマボウ鑑賞会と自然環境シンポジウム~」が開催されました。

本日は当日のイベントの様子をお伝えしようと思います。

当日は午前9時開催だったので、8時に成ヶ島に上陸し、環境省特別ブースの設営を行いました。



クイズラリーの受付や国立公園の解説パネル、成ヶ島への漂着ゴミ等の展示の準備を済ませてお客さんを待ちます。

午前9時を過ぎると徐々にお客さんが上陸し始め、環境省ブースも盛り上がりを見せ始めました。



大変暑い中行われたクイズラリーでしたが、なかなかの盛況ぶりで、参加して下さった方々も楽しんでくれました。また、2011年度ミス日本ネイチャーの原田かおりさんもクイズラリーに参加して下さいました。


午後はエトワール生石で「自然環境シンポジウム」が開かれました。
自然環境シンポジウムでは、「平成23年度自然環境指導員環境省自然環境局長表彰」の伝達式や、生物多様性に関する討論会等が行われました。



「平成23年度自然環境指導員環境省自然環境局長表彰」は、国立公園成ヶ島を美しくする会の花野晃一会長が受賞されました。環境省近畿地方環境事務所の池田所長より賞状が贈られ、記念品の金の記章はミス日本ネイチャーから花野会長の胸に付けて頂きました。
生物多様性に関する討論会も様々な意見交換が行われ、大変有意義な討論会となりました。

今回のイベントは例年に比べて参加者が少なかったのですが、TVカメラが2台も取材に来てくれました。
成ヶ島に来てくれた方から「ハマボウや色々な動物が住んでいる良い島ですね。これからもこういう自然を大切にしようと思います。」という意見を頂きました。
今回のイベントを通して、少しでも自然環境の大切さや尊さを広められたのではないかと思います。多様な生物の生息する環境を守っていく為に、今後もこのようなイベントを開催していきたいと思います。今回参加できなかった方も、次回は是非参加してみて下さい☆

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2011年07月12日第9回 みんなで見て考えよう 国立公園成ヶ島【イベント】

瀬戸内海国立公園 神戸 小保根聡

みなさんこんにちは。神戸自然保護官事務所の小保根です。

さて、本日はイベント開催のお知らせです。
来たる7月17日(日)に、兵庫県洲本市にある「成ヶ島」と「エトワール生石」で【第9回 みんなで見て考えよう 国立公園成ヶ島 ~ハマボウ鑑賞会と自然環境シンポジウム~】を開催致します。

成ヶ島では午前9時から、兵庫県レッドデータブックAランクに指定されている「ハマボウ」の鑑賞会や、海のゆりかごとも呼ばれ、小魚の住処としても注目されている「アマモ」の観察会などが行われます。



その他にも環境省特設ブースでは、国立公園パネルや漂着ゴミの展示以外にも、島内に隠されたクイズに答えて豪華賞品がゲットできる「クイズラリー」を行います。もちろん参加費は無料なので、どなたでも参加できます☆



午後からはエトワール生石で「自然環境シンポジウム」が行われます。
自然環境シンポジウムでは、「平成23年度自然環境指導員環境省自然環境局長表彰」の伝達式や、海遊館の北藤真人さんによる講演「由良湾・アマモ場の生き物」が行われます。

なんと当日は「ミス日本ネイチャー」の原田かおりさんも参加してくれる事になりました☆(ミス日本ネイチャーについてはこちら→http://www.sponichi.co.jp/miss_nippon/award11/nature/
例年、300人以上の方が成ヶ島に上陸し、大変な賑わいになるそうです!

前々から私の日記でお伝えしている通り、成ヶ島は非常に貴重な生き物が住んでいる島です。当日は成ヶ島への渡船も無料なので、是非この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか☆

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○イベントに関するお問い合わせ先
神戸自然保護官事務所(担当:松尾、小保根)
 TEL:078-331-1146 受付時間:9:00~17:00(平日のみ)

○イベントの詳細
http://c-kinki.env.go.jp/to_2011/0711a.html

○当日のアクセス

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